任侠に絆されて〜エピローグ 思い出、そして… 目が覚めた。 その目に真っ先に飛び込んだのは、天井。修司は体を起こし、大きく息を吐いた。 時計に目をやると、まだ朝の五時を回った所。日が登る時間は、まだまだ先の事。 身震いした。 今日は、一段と冷え込んでるようだな。 そう思いながら、ゆっくりと立ち上がり、部屋のカーテンを開ける。 外に、うっすらと雪が積もっているのが、微かに見えた。 凍っていないよな。今日、久しぶりに帰って来られるんだから。 それも……。 体を解しながら部屋を出て行く修司は、玄関の扉を開け、新聞を取りに行く。 それにしても、懐かしい夢だったよな…。 阿山組五代目のボディーガードとして生きている息子が、久しぶりに帰ってきたのは、ほんの二ヶ月前。 五代目の命令に背いた事で、休暇を与えられ、心と体をリフレッシュするために、帰ってきたのだった。 その時に聞いた話…五代目が、何年かぶりに本部に戻ってくるという事。 それも、娘を連れて、新年の挨拶に。 その日が近づくに連れ、修司は落ち着きを失っていた。 それは、自分でも解らないが、兎に角、来る事は確かだった。 それを、慶造とちさとに報告しなければ…と思い、言葉を考えながら眠っていたものだから、修司は、たった一晩の間に、自分が守らなければならなかった慶造と初めて顔を合わした頃から、その慶造が自分の命よりも守りたい娘が、五代目を継いだ頃までの事を、夢で見ていたのだった。 長い年月。 その間に、自分が生きてきた世界も新たな思いと共に、変わりつつある。 だけど、未だに完全ではない。 慶造が目指した世界は……。 修司は、キッチンへ降り、軽く朝食を摂った後、再び時間を確認する。 六時。 出掛ける準備をし、修司は家を出て行った。 玄関を出た途端、修司は項垂れる。 「あのなぁ、まだ、早い」 「おっはよぉん」 隆栄が来ていた。 相変わらずの、軽い感じ。 修司は朝から、ドッと疲れてしまう。 「…相変わらずだな…ったく。…小島ぁ、五代目は午後に到着予定。それまでは…」 「その前に、報告するんだろ?」 お前の行動は解ってる! そう言わんばかりの表情で、隆栄が言うものだから、修司は何も言えなくなり、そのまま、何も言わずに歩き出した。 「おいおいおいぃ、歩いて行くんかよぉ」 「朝の散歩」 「…トレーニングの間違いやろ?」 「ほっとけ」 「車ぁ」 「足」 「…車にしようやぁ」 「走る」 そう言って修司は軽く走り出した。 「もぉ、猪熊ぁ」 呆れながらも、隆栄は修司に付いていく…。 二人が軽く駆けながら向かう先…そこは……。 笑心寺。 修司と隆栄は、ジョギングしながらやって来た。その足は止まることなく、そのまま階段を駆け上がっていく。 朝日が昇ってきた。 朝の光に照らされながら、二人は阿山家の墓地の前へと向かっていく。 すでに、足はゆっくりと歩くペースに変わっていた。 「なぁ、猪熊」 「ん?」 「阿山が目指した世界の話…覚えてるか?」 隆栄の質問に、修司は笑みを浮かべた。 「忘れたことなんか、ねぇよ」 「そりゃそっか。お前は今でも、阿山のことしか考えてないもんなぁ」 「ほっとけ」 阿山家の墓前へ立つ二人は、墓を見つめる。 「……で、阿山に何を伝えるんや?」 「五代目のこと」 「…真北さんが、月一に来てるのに?」 「それは、序でだろ?」 「まぁ、そうやけど。ちゃぁんと五代目の事も伝えてるやろなぁ」 「そうだろな」 「……で、猪熊からは何を伝えるん?」 修司は、墓を見つめ、まるでそこに誰かが居て、その誰かを見つめているかのような眼差しになる。そして、懐かしむような表情に変わった。 「懐かしい日々の夢を…観ていたんだよ」 「夢?」 「慶造と出会ってからの日々」 「俺も出てたんか?」 「あぁ。嫌というほどな」 本当に嫌だったのか、 「顔に出てるぞ、猪熊……」 隆栄の言う通り、修司の顔に表れていた。 「ほんと、色々とあったよな」 修司は懐かしむように言った。 「ほんと、阿山の無茶には、色々と大変だったで」 「慶造が望んでもないことを、こっそりとしてたのは、誰だよ」 「俺ぇ〜。しゃぁないやん。そうでもせな、阿山が無茶するし」 「それが栄三ちゃんにも遺伝してるし」 「阿山の性格も五代目に遺伝してるやん。更には、八っちゃんも」 「うるさい」 修司の拳が、目にも留まらぬ速さで隆栄の腹部に突き刺さった。 「そういうとこ…猪熊家の遺伝やろが。剛ちゃんまで……」 そう言った隆栄は、『え』の形のまま口を開けていた。 修司の鋭い眼差しが、 「おぉぉ痛ぇ〜っ」 隆栄の額に突き刺さっていた。 わざと痛がるように、隆栄は額を抑えたまま仰け反っている。 「…まぁ、その通りだけどな。…でも…」 修司は再び、墓へ目をやる。 「慶造の思いは、受け継がれて、そして、達成しつつあるからさ…」 温かな眼差しになる修司。隆栄も、そんな修司につられて、温かな眼差しで阿山家の墓を見つめていた。 「そうやな。猪熊や俺よりも、敵だと思っていた真北さんが…」 「あぁ。未だに得体の知れん男やけどな」 「兄弟喧嘩が絶えないらしいな」 「栄三ちゃんからか?」 「ん? 健からや」 「すぅっかり、仲直りしてからにぃ」 「お互い水に流した…っつーことや」 「…五代目の言葉が無かったら、流さなかったやろが」 修司の言葉に、隆栄は何も言えなくなるものの、 「どぉやろぉ〜」 軽い口調で誤魔化した。 ったく。 修司はフッと笑った。 「健ちゃんから折れるのを待ってただけやろが。 ほんと、お前ら親子も頑固やもんなぁ」 「ほっといてんかぁ。それが、俺らやねんもん」 「それは俺のセリフや」 「そうかいな」 「あぁ、そうや」 二人揃えば、どうしても『親馬鹿』発揮。 相手を誉めたり貶したり…。 ったく、こいつらは、相変わらずやな。 懐かしい声と言葉が聞こえた気がした。 思わず顔を見合わせる修司と隆栄。 そして、笑い出す。 「ほんと、俺達…変わらんな」 二人は同時に言葉を発した。 『俺達』には、もちろん、姿のない男も含まれている。 二人が息子のことで言い争い始めると、必ず間を割って止めに入っていた慶造。 「慶造の声が聞こえてきそうだな」 「あぁ。……で、猪熊」 「ん?」 「今更何を伝えに来たんや?」 「五代目が来ることだよ。それも、今の幸せを伝えにな」 「写真でしか見てないけど、美玖ちゃん、かわいいよなぁ」 「五代目に似てるよな」 「ぺんこう先生…いや、真北さんかなぁ」 「…慶造…いや、ちさとちゃんにも…」 「そりゃぁなぁ」 「…何やら凄い血筋…」 修司が呟いた。 「……猪熊…」 「なんだ?」 「あまり深く考えない方が…ええかもしれへんで」 隆栄の言葉に、修司はハッとする。 「そ、そうだな…うん」 「しかし…なんだな」 「ん?」 「むかいん一家も来るんだろ」 「あぁ」 「むかいんも、現在(いま)を見せたいんだろうな」 「笹崎さんも楽しみにしてるからさ」 「そうやろなぁ。むかいんも来るって猪熊が伝えた途端、 更に張り切ったんやってなぁ。女将さん、驚いてたで」 「俺も驚くって」 「俺もや。……あの人、一体、いくつまで生きるつもりやろ…」 「それを言うなら、桂守さん…」 「あの人は、特別や。益々動きが機敏になってるし…」 やれやれと言った表情をする隆栄に、修司は笑い出す。 「まぁ、俺らもやけどなぁ」 そう言って、修司は、あの日を思い出す。 「笹崎さん…いつまでも、見届けると言ってたもんなぁ」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 真子が大阪で過ごすようになって、色々な事件が起こった。 入院してられないとの事で、美穂の反対を押し切ってまで退院、その時、笹崎へ挨拶をしに、料亭・笹川へ足を運ぶ。 「猪熊さん!」 料亭の従業員が、修司の姿に気付き、声を掛けてきた。 「身体の方は、もう、よろしいんですか?」 「あぁ。…ゆっくりしてられないだろ」 「それでも、猪熊さんは…」 「…笹崎さんは、厨房に?」 「あっ、その………」 従業員は笹崎の行き先を、修司にそっと告げた。 笑心寺。 修司は、足を運ぶ。 そう言えば、俺…。 慶造に何も告げていなかった事を思いだした。 阿山家の墓までやって来ると、一人の男が、墓の前で手を合わせていた。 修司が近づいても気付かないほど、真剣に何かを伝えているのだろう。 フッと顔を上げた途端、 「無理は禁物ですよ、修司君」 そう言って振り返った男こそ、笹崎だった。 清々しい表情をしていた。 修司が入院している間に聞いていた表情では無かった。 「退院は、かなり先だと耳にしてますよ」 「飛鳥からですか?」 「えぇ」 「本当に、いつまでも。…それに、毎日、足を運んでいるそうで…」 「気にしているでしょうから」 笹崎は、墓を見つめた。 「これくらいの行動なら、慶造さんは怒らないでしょう?」 「解りませんよ。…慶造の事ですから」 修司も墓を見つめる。 「慶造さんが心配している状態になっているのでね」 「…まさか、笹崎さん…」 「しませんよ。それこそ、私が怒られますから。…修司くんもですよ」 「俺は……」 「退院したてで動くのは、私でも許しませんよ」 「それでも、何か出来るはずです。慶造の大切な娘のために…」 「八造くんに託したと、お聞きしてますよ」 「誰から…」 「春樹君」 その名前を耳にして、修司は絶句。 「あの…………真北さんが連絡してくる頻度は…」 「月に一回、こちらに来るでしょう」 「えぇ」 「その時に」 「……あの傷でも、月命日は来るんですよね……」 修司の感心は、春樹に移る。 「いつまでも変わらないですからね、春樹君は」 笹崎はニッコリと微笑んだ。 「長い間、入院生活をしていると、体がなまってしまって…。 体力を取り戻そうと体を動かすたびに…」 「美穂先生が、怒りの形相で…でしょう?」 「…それも…飛鳥から……」 「三好からですね…」 「あいつ…毎日、それも朝昼夜と、やって来るんだからなぁ」 「それが、三好の生き甲斐ですから、何も言わないであげて くださいね」 「そうしまぁす」 二人は、思わず笑い出す。 どうやら、自分の発した言葉尻が、可笑しく思えたらしい。 「安心しました」 二人は同時に同じ言葉を発する。 それには、驚いたらしい。 「そうですね」 という言葉まで、同じになる。 それは、お互いが、目の前で眠る男に対しての、強い思いが同じだった事を現していた。 「慶造…のんびりしてないだろうなぁ」 「そうでしょうね。…修司君のことが心配で……」 「私のことで??」 「このように、五代目の事を耳にして、無理を圧してまで…」 「そうでもしないと、慶造に怒られそうな気がしただけですよ」 「五代目を支えてくれ……ですか?」 笹崎の言葉に、修司は何も言えなくなり、寂しげな表情をした。 しかし、眼差しだけは違っていた。 それは……。 「慶造が居なくなっても、俺には……守るべきものがある。 五代目、そして、五代目を守る息子、新たな世界を目指して 誰もが力を発揮している。…俺にしか出来ない事もある。 だからこそ、俺は、違うところから、支えていくことにしたんです」 「修司君…」 「……だぁから、慶造っ!」 修司は、阿山家の墓を指さし、 「文句言うなっ!」 力強く言い放った。 沈黙が続く。 「…今のは……慶造さんも、何も言えませんね」 「ふんっ! 俺の勝ちだな」 本当に勝ち誇った顔をして、修司は、腕を組み仁王立ちになる。 「私も…」 笹崎が、呟くように言った。 「えっ? でも、それは、本当に……あの世から戻ってくるような勢いで 慶造が怒りますよ!!」 「いいえぇ、私は、もう戻れませんから」 やんわりと語る笹崎に、修司は胸をなで下ろす。 「……慶造さんが目指した世界。そして、その意志は 真子お嬢様に受け継がれ、あの小さな体で必死に 五代目として、あの世界で生きている。その勇姿を 私は、しっかりと見守りたい。…それが、慶造さんが 私に残した思いなんですよ」 「そうですね。笹崎さんには、そのように生きて欲しいと 慶造は、常に言ってましたから」 「思いが達成しても、その世界が続くように、私は…… いつまでも、いつまでも、見届けていたいです」 「お願いします」 修司は深々と頭を下げていた。 「心得ました。……となると……桂守さんに、秘訣を教示して いただきたいんですよねぇ」 「でも、それは…」 「解ってますよ。……ところで、その桂守さんは、五代目のために 大阪へ?」 「それが、五代目の襲名式の後、ぷっつりと姿を消したそうで、 小島の家に戻ってないんですよ。連絡はあるそうですが、 全く…」 「そうですか…。でも、昔のような生き方はしないでしょう。 助けられた命を捨てるような方じゃないですからね」 「恐らく、五代目を支える為に、全国的に、勝手に動いてるんだろうって 小島が言ってましたよ」 「動いてないと、生きた心地がしない…とか?」 「かもしれませんね」 再び笑いが起こった。 本当に、心が落ち着いている。 あの日は、生きている自分に怒りを覚え、追いかけようとしていた二人。 しかし、今は……。 「さてと。帰りましょうか」 「そうですね。…あっ、俺、まだ、慶造に何も言ってませんよ!!」 「先程、言ってましたよ?」 「あれと、これは、別ですよ!!」 「では、私は入り口で待ってますから、ごゆっくり」 「えぇ。では」 笹崎は、阿山家の墓に一礼して、去っていった。 「ふぅ……。さてと。……慶造……」 改めて、墓を見つめる修司は、愁いに満ちた眼差しに変わっていく。 こんな日が、来るとは思っていなかった。 反対に見つめられているか、一緒に入ってるか…だと思っていた。 暫く見つめ、そして、意を決したのか、 「何も言うなよ、任せとけっ!」 先程よりも力強く、言い切った。 そして、踵を返して、墓を背に、歩き出した。 心配だけは、掛けるなよ! そんな声が聞こえた気がした。 その声に応えるように、後ろ手に手を掲げる。 入口まで来ると、笹崎が待っていた。 「今日は、退院祝いですね。私の店で致しましょう」 「いや、今は…」 「気持ちは解りますが、こういう時こそ」 「パァッとしないと、怒られますよね」 「えぇ。…でも、密かに…ですよ」 「こういう時だから、怒られますからねぇ」 「えぇ。……複雑だなぁ」 「ほんと、複雑です」 そういう風に語り合いながら、二人は笑心寺の階段を下りていった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「二人で、静かに退院祝いやったんかよ…」 隆栄が、今頃知ったのか、寂しげに言った。 「密かにしないと、こいつに怒られるやろが」 「それもそっか。…あの時は、本当に…」 「あぁ」 沈黙が続く。 「そういや、あの頃、桂守さん、何処に居た? 全国を 飛び回っていたのか?」 今度は、修司の方が、今更ながらの事を尋ねる。 「連絡は週に一回あったけど、何処にいるかは、 教えてくれなかった。でも、これだけは確かだな」 「ん?」 「全国を飛び回ってはいなかった」 「そうなのか?」 「桂守さんの手口は、独特だろ。それが、当時は無かったし」 「そういや、そうだったな…」 「一カ所に留まっていたと思うけど、それは教えてくれなかった」 「でも、まぁ…久しぶりに逢った…相変わらずのお姿で、俺は驚いたけどなぁ」 「俺もや」 再び、沈黙が続いた。 「猪熊ぁ」 「ん?」 「今日の予定は?」 「五代目を迎えたら、後は、成り行き任せだな…」 「お前にしちゃぁ、珍しい行動やな…」 「こればかりは、見てみないと解らんし」 「それもそっか」 「でも、ここに来る予定は確実だからなぁ。先に報告しとかんと、 慶造が驚いてしまうだろ」 「まぁなぁ」 そう言った二人は、阿山家の墓を見つめ、何かを語り出していた。 修司は、真子が今の生活を見せに来るという事を伝えていた。 八造から聞いた言葉を、そのまま伝えている。 まぁ、恐らく、春樹から時々聞いていただろうけど、それでも、修司は自分の言葉で語りかけていた。 が、語り続けるうちに、自分が、あの日から、心に秘めていた『慶造に対する怒り』が、沸々と湧き出てきて……。 それでだな、慶造。 お前の代わりに、俺が見届けてやる。 そして、守ってやるよ。 五代目の…大切な世界を。 まだまだ、引退しないからな。 ちきしょう、先に逝くなんて、約束しなかっただろが。 俺は、本当に……お前を許さないぞ。 あの世で、待ちくたびれてろっ!!! 修司から醸し出されるオーラの変化に気付いたのか、 「おいおい、怒り任せに語りかけるなって…」 隆栄が、そっと声を掛けてきた。 「あっ、つい…その……」 「まぁ、あれだな」 「ん?」 「阿山、待ちくたびれてるやろなぁ。俺達を」 「…いいんや。待ちくたびれさせておけっ」 「……ほんまに、何に怒ってるんや????」 「ほっとけっ」 拳、健在。 「ほな……帰ろっか」 隆栄が言うと、修司は気を取り直したのか、表情が和らいだ。 「そうだな。色々と準備も必要やし」 「あぁ。ほな、阿山。次は、五代目一家と一緒やからなぁ」 隆栄は、墓に語りかけて、歩き出す。 「心の準備、しとけよ」 修司は、ニヤリと笑みを浮かべて、歩き出した。 本部に戻る車の中。 「なぁ、猪熊ぁ」 「あん?」 「また、八っちゃん借りていいか?」 「それは、五代目に聞いてくれ」 「そっか」 「で、何するんや?」 「手合わせ」 「久しぶりに…、…やるか!」 修司の表情が、少し若返った。 まだまだ、負けないぞ…八造。 グッと拳を握りしめた猪熊修司。 歳を取ったものの、気持ちと体は、まだまだ現役(のつもり)。 なので、未だに、肩の荷は下りていない……。 あほが……。 慶造の声が聞こえた気がした。 外伝 〜END〜 新たな世界へと つづく。 (2007.12.28 任侠に絆されて〜エピローグ・思い出、そして… 改訂版2014.12.23 UP) |