〜その21〜 おねぇちゃんが立ち上がった。 そばで寝ていたタケちゃん、顔をあげた。 おねぇちゃん、どこかに歩いていった。 タケちゃん、おねぇちゃんを追いかけていった。 おねぇちゃん、扉を開けて、扉の向こうへ消えた。 「にゃぁおぉぉ〜ん」 タケちゃん、寂しそうな声で泣いてしまった。 あのね、タケちゃん、寂しそうな声を出しても おねぇちゃん、今、取り込み中… 『じゃぁーーーー』 激しく水が流れる音。おねぇちゃん、扉を開けて 出てきた。 「もぉ〜。トイレくらいゆっくりさせてよぉ」 おねぇちゃん、タケちゃんを抱き上げ、 優しく話しかけた。 「あっ…」 おねぇちゃん、手を洗ったのか???? そして、タケちゃんは、おねぇちゃんの あとを追うようになったのだった。 そこでおねぇちゃん、いじわるをしてみた。 タケちゃんがよそ見をしてる間に、姿を隠す。 『かくれんぼ』 おねぇちゃんの姿が急に見えなくなったので タケちゃんは、寂しそうな声で泣き出した。 「タケちゃん!」 おねぇちゃんの声がした。 タケちゃん、声の聞こえた方へやって来た。 おねぇちゃんは、鏡でタケちゃんの行動を ずっと観ていた。 探している、探している 「にゃん!」 おねぇちゃんは、見つかった。 「ぐふっふっふ…」 おねぇちゃん、またしても、タケちゃんとの 楽しい(?)遊びを見つけてしまった。 いつまで経ってもおもしろいタケちゃん。 おねぇちゃんは、数え切れないほど タケちゃんとかくれんぼをしたぞぉ〜。 2021.2.22 改訂版UP どちゃん!著 |