〜その15〜 猫用キャリーカゴを買った。 タケちゃんは気に入ってくれるだろうか。 おねぇちゃんは、不安だった。 タケちゃんの前にカゴを置いてみる。 気になるのか様子を伺っている。 気に入ってくれたのかなぁ〜。 ということで、ドアを開けてみる。 入るわけないかぁ。 そこでおねぇちゃん、無理矢理押し込んだ。 爪をたてて、前足をつっぱって 中に入るのを拒むタケちゃん。 おねぇちゃんの勝利。 タケちゃん、カゴの中に入れられて 宙に浮いた。 中で暴れるタケちゃん。 そりゃそうだわなぁ。初めてだもんなぁ。 そして、タケちゃんは、ペットホテルへ預けられた。 おねぇちゃん達は、2泊3日の旅行。 初めてのペットホテル。 タケちゃんは、落ち着きがなく、そわそわ。 2泊3日が経った。 おねぇちゃん、タケちゃんを迎えにペットホテルへ。 タケちゃんは、大人しく、待っていた。 おねぇちゃんに気付いたのか、ドアが開いた途端、 タケちゃんは、おねぇちゃんにしがみついた。 「あら、タケちゃん、わかってるみたいね」 どうやら、タケちゃんは、騒がず大人しく過ごしていたらしい。 「お世話になりましたぁ〜」 おねぇちゃんにしがみつくタケちゃんは再び カゴに押し込められて、帰路に就いた。 あのね、タケちゃん。 迎えに行ったときに、きみが気持ちよさそうに、ジッとしていた所。 箱の中に入ってた土の上だったんだけど、 それ、 トイレなんだよ…。 仕方ないよね。土の上なんて、初めてだもんね。 タケちゃんのトイレは、短冊状に切った新聞紙だもん。 2016.2.22 改訂版UP どちゃん!著 |