〜その18〜 タケちゃんは、テレビの上に乗っていた。 長いしっぽが画面に垂れている。 「タケちゃん、しっぽ じゃま!」 知ってか知らずか タケちゃんは しっぽをひょいと動かした。 しばらくして、タケちゃんは、眠る体勢になった 目を瞑っているが、この体勢は、警戒しているな、 おねぇちゃんはそう思った。 そして、タケちゃんは、丸くなった。 熟睡するのね、タケちゃん。 おねぇちゃんは、テレビを観ていた。 タケちゃんのしっぽが画面に垂れた。 「タケちゃん……」 熟睡してるタケちゃん。テレビの上で伸びきっている。 おねぇちゃんは、テレビより、タケちゃんを観ていた。 タケちゃんは、徐々に伸びていく。 あっ、頭が…!!! かちょかちゃかしゃかしゃかしゃしゃ……どたっ テレビの上にあった、白く長いもの。 タケちゃんがテレビの後ろに落っこちた。 「タケちゃん!!!」 おねぇちゃん、慌ててテレビの後ろをのぞき込む。 タケちゃんは、何が起こったのかわからない顔で おねぇちゃんを見上げていた。 「ぷっ!!」 おねぇちゃん、吹き出してしまった。 だって、タケちゃんの寝ぼけ眼がすごくかわいいんだもん。 タケちゃん、テレビの上に乗った。 何事もなかったように タケちゃんは再び眠りの体勢に入る。 タケちゃん、こんな風にテレビの後ろに何回落っこちたんだっけな? その度に寝ぼけ眼をするタケちゃん。 かわいいなぁ。 2017.2.22 改訂版UP どちゃん!著 |