〜その6〜 行って来ます! そう言って、おねぇちゃんは、学校へ行く。 窓から白く小さな顔が出ていた。 おねぇちゃんは、手を振って学校へ行った。 そんな感じで、時々、窓から顔を出して、外を観ているタケちゃん。 何かおもしろい事があるのかな? 夕方、食事時。 お鍋がことことと音をたてている。 にゃんっ! と大きな声と共に、何か焦げたにおいがしてきた。 側を通っていったタケちゃんが、焦げ臭い。 「あらぁ〜!!」 なんと、タケちゃんは、せっかく生えそろったひげを再び焦がしてしまった。 そうです。 いつも覗いている窓のところにはガスコンロがある。 いつものように覗こうと飛び乗った時、火がついていた。 でも、今回は、ひげだけではなかった。 長いしっぽの先も焦げていた。 少し寂しげに見えるタケちゃん。 その後、君は、もう一度焦がしたね。 その時は、ひげでなく、左脇腹の毛でしたね。 おねぇちゃんは、ちょきちょきとカットしてあげた。 そんなドジさが、君なのね。 2015.5.16 改訂版UP どちゃん!著 |