〜その7〜 玄関で、靴の整理をしているおねぇちゃん。 そんなおねぇちゃんを階段の上から 顔だけ出して見ているタケちゃん。 おぉっ! 少しずつ少しずつタケちゃんの体が、出てくる。 おそるおそる階段を下りてくる。 その日、初めて階段を下りているタケちゃん。 君たちは、階段を下りるとき、頭が下になってしまう。 「だいじょうぶかなぁ〜?!?」 にゃん! ころころころろ……。 「あぁ〜〜!!!」 タケちゃんは、階段を転がって落ちてくる。 あわてたおねぇちゃん。ナイスキャッチ! やっぱり、やわらかいんだね。しっかりと見てしまった。 転がりながら、タケちゃんの体は、くねくねとなっていた。 「ゆっくりおりなさいっ!」 思わず怒ってしまった。 ころころころろろ……。 「だから、ゆっくりと!」 ころころろ……。 トントントントン! 軽やかに階段を下りてくるタケちゃん。 よしよし、少しずつ大人になっていくね、タケちゃん! 2015.5.16 改訂版UP どちゃん!著 |